ホームレスの手記 (Notebook of Homeless)

ホームレスの世界からでてくるには障害がある。 でも、何かしようとしている人には些細な後押しシステムが欲しい・・・。 まずは、彼らがどんなことを考え、 どんな生活をしているのか知ることからはじめませんか? ホームレスから原稿を頂き、生の声を掲載します。
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【間接的な支援者であるということ】
しかし、我々は研究や調査を行う様な、客観的な立場を必要とする者でも、傍観者でもない。
当事者の方と人間として真摯に向き合い、信頼関係の構築が活動の第一歩である。

原稿をくれる、あるホームレスの方は言った。
「こうして何かを書くことは自分を見つめなおすことができる。むしろ、自分を見つめなおすことができるようになった証でもあり、それに気づかせてくれた。
そして、最下層である我々と接し、そして知る努力をしてくれることが嬉しい。」
そのホームレスの方は、少しの選択の差で、場合によっては我々よりもはるかに高い社会的地位を得ているかもしれない年齢である。
しかし、今この境遇にあることで、何者とも対等に向き合うことができる様になったことを感謝しているとも言った。

我々の活動は、確かにホームレスの想いを伝えることにある。
しかし、その過程ホームレスが何かを考える、もしくは、少なくとも我々がいることで社会から隔絶されていないと知ってもらうことで、より自立を志すきっかけとなれば嬉しいと思う。
(自立の定義は個々人で違い、また別途に議論を要すためここでは省く)

そして、願わくば多くの個人や企業、そしてNPOから閲覧され、社会から隔絶されたと言われるホームレス、その中でもとりわけ自立を目指す者にとって、社会と繋ぐ接点の場となり、社会的排除(Social Outclusion)から、社会的包含(Social Inclusion)のきっかけを構築できればと考える、僭越ながら間接的な支援を自負する者である。

(運営者M)
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【直接の支援者ではないということ】
また、我々は自らを広義の意味で(救世主の様な)支援者だと思ってはいない。
そもそも、ホームレスとはいえ、多くは人生の先輩方である。様々な経験や過程を経た結果としての一時的な状態でしかなく、我々はその一時的な側面しか知らない。

他人の人生を変えるべく、何かを与えるなどと言うことは、我々の経験や資源、そしてホームレスの方々との信頼関係を考えれば恐れ多く、ボランティアでその様なことを行う程には、用意も覚悟も無い。
健康状態が危うい者や、生活の糧が無くなってしまった者、社会復帰を望んでも偏見の壁を一人ではどうしても打ち破れず苦しんでいる者など、緊急に支援を要す者は確かに居る。
そうしたものに出会った場合は、公的機関や無料・低額診療所の案内と付き添い、場合によっては救急車を呼ぶことで対応を考えている。

支援が彼らを助けることが疑いようのない反面、安易な支援が、様々な弊害や、ホームレスのコミュニティ(互助)の破壊、自立を妨げることがあることも、いつか記述できればとも思っている。
 
人には様々な生き方があり、それらを受容した上で、そうした中でも特に、社会復帰を志す者や、現状の生活で自立していると考える者たちについて、微力で限界のある我々にとって、活動を続けていくことが可能で手を尽くせる(ミッションとその範囲)のは、社会の価値観や認識を変革するための、このブログであると確信している。

(運営者M)

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【任意団体であるということ】
この活動を計画した当初は、媒体がインターネットやブログということもあり、アフィリエイトやワンクリック募金を検討していた。

活動には少なからず費用が掛かるため、それを補いながら、可能であれば原稿料を支払うことで、新しい形の雇用も産み出せるのではないかとも考えていた。
しかし、結果として行っていない。

まず、我々はホームレスの日常や想い、そして様々な問題を、当事者の声で伝えていくことが目的である。
また、そうしたホームレスとの関係を通じて、我々自身が感じたことを、広く発信していければと考えている。

その時、特定の利害に左右されては、そもそもの意義が損なわれ、かつ、ボランタリーな精神に基づいた自立性が維持されなければ、活動の方向を見失う。

この場を用いてNPO法人やそれに準じた組織が、アフィリエイトやワンクリック募金、もしくは何らかの助成金、事業委託金を得ることについて、否定する気は全く無い。
そもそも、そうした業界の活動資源が乏しく、受益者に全ての費用負担を求めることができないことは既知で、それを論じることはこの場の本質でない。

しかし、なんらかの方法で資金を得れば、活動内容や受益者の満足度、もしくは様々な評価を受けるなど、多くの準備が必要である。
公的資金(税金)を用いれば公共性の説明、民間資金を用いれば、特定の利害に左右されていない説明が求められるだろう。

また、資金を得ることを試みるために信念を曲げることもできない。
そして、得た資金を予算と言う形で使用するために活動内容を変更していくことも、最適な分配のルールを設けることも目的ではない。
(来年も得られるか?と言う意味では、一度得た資金による活動に満足してしまうと、持続可能性も危うくなる)

つまり、資金を得て活動していくには様々な準備が必要で、そうした運営を行う予定も余裕も資源も責任も無い。
現時点の我々は、自らの信念に基づき何者にも左右されず、活動と情報発信を行う、ボランタリーな精神に基づいた任意団体である。

(運営者M)

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【ご挨拶】
ブログ開設から1ヶ月を超え、活動を行っている市や県の関連部署にご報告と、任意団体としてのご挨拶にお伺いした。

なにはともあれ、この場をお借りして、お世話になったNPOや先駆者、もしくは自治体の方に深くお礼を申し上げます。

さて、我々が活動を初めてから、約1年を経過した。
記念すべきと言うわけではないが夏の特集ということで、しばらくホームレスの方々の原稿に変わり、我々の言葉にお時間を頂きたく存じます。

(運営者M)

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これまで数多くのホームレスと呼ばれる方々に出会った。
 
キレイとまでは言えないが、ある程度に整えられた髪・髭、洗濯された服装で、棲家は雑然とはしていても、どれも不快感を与えるような場所ではなかった。失礼かもしれないが、それは当初のイメージとは全く違っていた。
 
殆どの方は、多少を問わずなんらかの方法で収入を得ており、仲の良し悪しもありながら様々な関係を持ち、各々にコミュニティを形成して相互に扶助しながら生活を送る。
 
また、一様に地域住民行政、時には傍若無人な幾ばくかの来訪者との関係に苦慮し、しかし、その境遇に在る自身を責め、社会や地域に対し申し訳なさを感じながら、直ぐには戻ることができない、なんらかの傷を持っていた。
 
炊き出しをはじめ物品・金銭や相談の支援は、彼らの生活を間違いなく補助するが、恐らく本当に感謝しているのは、その際の会話や、暖かい心に触れることかもしれない。
 
彼らは当面、このままでも生きていくことができ、けれども、このままの生活がいつまでも続けられない、続けてはいけないことを肌で感じ、葛藤もしくは覚悟している。
 
人はどこまでいっても、何をしようと人である。そして、人であることからも逃れられない。

(運営者M)
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